屋久島は人生で一度は行っとくべき(161)
- K
- 2024年1月19日
- 読了時間: 6分
更新日:2024年6月8日
子どもたちが、
ホリデー中のスクールトリップで、
なんとスイスにスキーに行く、ということになったので、
それならば、子供がいないからできることをやろうということになり。
以前書いたように、
若かりし日のバケットリストというものが我々にはある。
今やこのリストは、適宜増やしていってるので、
消化しては新たにやりたいことが追加されている。
さてこのリストのなかから、
なるべく体力のあるうちにやっておくべきものをやろう、ということで、
今回は屋久島でのトレッキングを選んだ。
屋久杉トレッキング
白谷雲水峡トレッキング
この2つのコースを1日ずつ行ってみることにした。
これがなかなかにハードなトレッキングで、
屋久杉までは片道11キロ。
往復で10時間!
しかもそのうちの半分の時間はわりとしっかり登山。
これは体力のある内にやっておかねばならない。
白谷雲水峡までは片道1時間ちょっと、さらにその先の太鼓岩までいくとまた片道1時間。
こちらは屋久杉コースに比べると比較的可愛らしいが、
2日目ということでどうなることやらわからない。
さて、結果としてどうだったかというと。
屋久杉トレッキングコース
最初の2時間半程度はトロッコ道をひたすら歩く。
ここは全くしんどくない。
その後の2時間半は、もう修行だ。
登山コースがしっかり整備されているものの、結構な登り道なので、
だんだんと膝がやられてくる。
屋久杉に到着した頃には、しっかりと膝に痛みが出ていた。
さてこのコースの地獄はここからだ。
全く同じ道をまた5時間かけて引き返すからだ。
もう帰りはヘリコプターでひとっ飛びとかしてほしいが、
同じ道を下って歩いていく以外に方法はない。
痛みを抱えた膝は、下りに非常に弱い。
ガイドさんに、膝サポーターをかりてみたが、気休め程度だ。
そこで、そこまで意味はないかもしれないが、ということで、
ガイドさんにバファリンをもらった。
なんとこれが、異常なくらい効いたのだ。
飲んで30分くらいたった頃、
膝の痛みがすこーーーーんと消えた。
走って下れるくらいに、だ。
登山にバファリン。
これは新発見だったし、ガイドさんもびっくりしていた。
バファリンパワーで下山すること5時間。
それはそれは凄まじい達成感だった。
思ったことは、
屋久杉を見たことの感動は、想像の範疇、想定内だった。
屋久杉にたどり着くまでにも、巨大な杉や、ウィルソン株、
もののけ姫の世界観、などなど、
もうお腹いっぱいに感動しているので。
大切なことは、このコースを達成したことに対する気持ちの良さだ。
12月の冷え込みの朝真っ暗なうちから、
頭にライトをつけて歩きはじめ、
帰ってくる頃には陽も落ち始めている。
この達成感だった。
天候が悪いことが多いと言われる屋久島にて、
青空に恵まれて、非常に気持ちのいい一日だった。


白谷雲水峡コース
この日は、にわか雨。
実にラッキーなのは、
このコースは、「苔むす森」「太鼓岩」がメインとなるが、
苔の美しさや世界観を最大限に引き出すのは、雨の日、とのこと。
確かに、めちゃくちゃに美しかった。
もののけ姫の世界そのものだ。
雨で苔の緑が映える。
したたる水滴がなんとも言えない雰囲気を出してくれる。
ちなみに、レインコートを着ているものの、
実際、苔むす森に入ってしまえば雨にあたるということはない。
木々が自然の傘になっていて、
驚くほど雨にあたらないのだ。
人が少ない12月だったこともあり、
写真撮り放題。
思う存分に楽しんだ。
そこから「太鼓岩」まで行こうと予定していたものの、
もうここで十分に感動してしまっていたし、
雨で増水している可能性も考えて、太鼓岩まで行かずに引き返すことに。
ここでもバファリンが役に立ったのは言うまでもない。
昨日のハードトレッキングで膝はイカれたまま。
すでに登りから痛かったが、
大丈夫。
バファリンがあるから。


千尋の滝(せんぴろのたき)
太鼓岩に行かなかったことで、
余った時間を、町中に戻って滝を見に連れて行ってもらった。
これまたラッキーなことに、山を降りたら雨がやみ、
滝に着く頃には青空が見えてきて、
全工程において天候に最高に恵まれた屋久島だった。
さて、
これら3泊4日の屋久島滞在において、
我々を屋久島の虜にさせるのに一役買ったのは、
滞在したホテルの存在だ。
sankara hotel&spa 屋久島
このサンカラホテルは、屋久島に来たら絶対に泊まろうと決めていたホテルだ。
前評判通り、ではない、それ以上に、
おもてなしの真髄を感じさせてくれる、すばらしいスタッフさんだらけだったのだ。
感動したのは、
屋久杉10時間トレッキングからホテルに戻り、
疲れ果てた足を癒そうと、お風呂場に行くと、
なんと、ちょうどいい湯加減ですでにお湯が張ってあったのだ。
ちょうど我々が帰ってくるであろうタイミングを見計らって、
スタッフさんがお湯を張ってくれていたのだ。
疲れた体にこの気遣いは染みた。
そして、公式ページにも掲載されているが、
プールサイドに素敵な素敵な円形のファイヤーピットがあって、
夕方になると、薪に火をくべてくれる。
夕焼けのなか、このおしゃれすぎる焚き火の前で、
キンキンに冷えされたスパークリングワインが置いてあるのだ。
自由に飲んでOK。
この雰囲気で飲まない人はいないだろう。
ほろ酔いになっているころには日が完全に暮れて、
今度は、抜群の星空が現れる。
世界中のいろいろな自然の中で星空を見てきた自分が思うに、
ここから見る星空もTOPクラスだった。
文字通り、星の数ほど星が見える。
公式ページのTOPでもこの星空とホテルを収めた映像があるが、
特殊なカメラで星空を強調して撮っているんだろう、などと思っていた。
でも現実にその情景を見れてしまった。
夕食の時間が始まるというのに、
しばらく星空を眺めて時間が過ぎていった。

ここのホテルのディナーは評価が高いので、素晴らしいことは言うまでもない。
ayana(アヤナ)
okas(オーカス)
ふたつのレストランが有り、
オーカスはアップグレードすると予約可能だ。
どちらも経験したが、
やはりオーカスのコースは素敵すぎた。
ちなみに毎日オーカスで食べても、毎日違うコースを提供してくれるので、
実際は毎日オーカスでいいと思う。
朝食はトレッキングの日は弁当やパンを持たせてくれる。
それ以外の日はアヤナでブッフェだ。
ここのパンは最高に美味しい。
ラウンジもあって、お菓子やジュース等が置いてある。
時間帯によってはお酒も置いてあるので自由に飲んでよし。

ということで、
結論。
屋久島には人生で一度は行っとくべき。
泊まるならサンカラホテル。
食べるならオーカスで。
そして、行くなら体力のあるうちに。